変形性股関節症から読み解く様々な股関節の骨形態

「日本人に生じる変形性股関節症の多くは臼蓋形成不全、先天性股関節脱臼を起因とする二次性股関節である。そのため本症の病態把握には正常形態との比較が重要であり,臼蓋の急峻度や深さ,骨頭の被覆などの指標となる各種X線学的パラメータを用いて正常股関節と臼蓋形成不全との間に境界を設定することが必要となる」

股関節に違和感や痛みを抱えてる方のリハビリやトレーニングを行う際には、以下の骨形態を念頭に置いておく必要があります。

それを無視して運動を推し進めていくと関節にストレスを与え、炎症を招いたり、痛みを誘発してしまうことがあります。

以下に前職の整形カンファレンスで先生たちが見ていた所見や使用していた用語を少しまとめてみました。

CE角・・・男性30〜32°、女性27〜34°
(欧米人に比し日本人は角度が少ないらしい)
○臼蓋形成不全では角度が小さい

Sharp角・・・33〜38°
○臼蓋形成不全では角度が大きい

AHI ・・・平均 男性82〜88%、女性80〜89%
○臼蓋形成不全などでは骨頭が外側変位し%が少なくなる

</div

臼蓋傾斜角0〜6°  
○臼蓋形成不全では角度が大きい

cross over sign
○臼蓋の後捻を示唆する
○臼蓋前壁と後壁がクロスして写る

ischial spine sign
○臼蓋の後捻を示唆する
○坐骨棘が骨盤腔内に突出する現象

coxa profunda
○深臼蓋(白線が黒線より内側に確認できる

posterior wall sign 
○臼蓋後壁が大腿骨頭の中心を超えて覆っている

Os acetubuli
○臼蓋縁の外側にある関節唇の骨化

protrusio acetabuli
○臼蓋の突出

骨棘の種類
○roof osteophyte
○capital drop 
○double floor
✳︎股関節症における骨棘はまず内側にdouble floorとcapital dropが形成され、次いでroof osteophyteが形成されると言われている。骨頭の上方や側方変位距離の増大に伴いroof osteophyteが形成されると骨頭被覆と関節の適合性がよくなり関節裂隙が増大する例、疼痛が軽減する例、病態の進展が遅くなる、止まる例がいるとのこと

専門的な内容となってしまいましたが、運動を安全且つ効果的に指導するためには、正常な体の知識だけでなく、日本人に多い骨形態異常をしっかり頭に入れておく必要があります。

症状や病気を予防するためには、正常な知識だけではなく、その症状や病気の特徴、進行過程を把握することが、安全で効果的な運動を指導する上で重要です。

すでに症状、病気を患っている方でも、重症度予防を図ることは可能です。

お体に関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です